介護うつに悩まされる介護者の負担と必要なメンタルケア

一般のうつ病発症が10人に一人の割合に対して、介護の携わる人では2.5倍に相当する4人に一人がうつ病と診断されています。

介護がいかに大きな負担になるかを物語っている数値といえるでしょう。

介護する人のストレス

介護する人の8割以上がストレスを感じているという結果で、そのうちの20パーセント近い人が毎日ストレスを覚えています。

ストレスの原因には、先が見えないと答えた人が一番多く29パーセントを占め、27パーセントの心身の疲労が続きます。

介護生活では時には小康状態がみられても、時間に伴って症状は進行していきます。

どれほど献身的に介護しても、要介護者は悪くなる一方で、出口のないトンネルを歩いているようなものです。

介護が長期化するに従って負担は増えるばかりで疲れ切り、虚しさや無力感が心を支配していきます。

自分の時間が持てない、家事や仕事と介護が両立できないという悩みが合わせ21パーセントでした。

介護は時間がとられるうえ煩雑なので、時間のやりくりに追われ介護に忙殺される日常がうかがえます。

認知症になると前頭葉のコントロール力が低下するので、心無い暴言や感情的な暴発行動が日常的に繰り返されます。

要介護者の言動や行動にストレスを感じている人の割合は15パーセントに上ります。

その他には、介護にまつわる家族の無理解や非協力的態度が理由にあがっています。

介護ウツにならないために

在宅介護では、介護者が一人で世話を背負い込み孤立無援になる場合が多い現状を考えなくてはいけません。

まじめで責任感の強い人ほど家族にも弱音を吐かずに頑張り続けてしまうのです。

パートナーの夫は、男性特有の考え方からSOSを出していないから任せておけば大丈夫だと考えがちです。

在宅介護でうつ病を発症する率は、圧倒的に女性が多い事実からも目を背けないようにしましょう。

要介護認を抱えたら家族全員が取り組む問題だと受け止め、介護の分担や主たる介護者の悩みや相談事をいつでも話し合える家庭環境を整えたいものです。

介護者が一人の場合はディサービスやショートスティなどの介護サービスを利用して、休みを取ることが大切です。

自分がしなくては要介護者に申し訳ないと考えないことです。

介護者がうつ病になってしまったら、要介護者を介護する人はいなくなってしまいます。

疲れを感じたら休むこと、無理をしないこと、そしてうつ病かもしれないと思ったら必ず専門機関の診断と指導を受けましょう。

同居在宅介護をする人の年齢は50歳以上が過半数になります。

女性であれば更年期と重なり、サラリーマンなら役職上微妙な時期に差し掛かります。

精神的に不安定になりやすい年齢に介護の負担が加わることも介護ウツに陥る要因といえるかもしれません。

介護を果てしない苦痛の連続のマラソンにならないように、頑張りすぎないようにしましょう。

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