介護職員の離職率が高いのはなぜ?減り続ける理由について

介護職を希望する理由にやりがいのある仕事だから、人の役に立てる仕事だからが上位に挙がっています。

介護職離職率は他業種と比較しても平均値ですが、離職後同業種再就職率の比率が低いのが目立ちます

数字で見る介護職員の離職率

日本で勤続年数が20年を上回る企業は200社を超えていますが、平均勤続年数は約15年と言われています。

社員の平均年齢が低いほど勤続年数が短いのは、若年層には有利な会社への転職志向があるようです。

介護業界では訪問介護、ディサービスなど通院タイプ、入居型のすべての平均勤続年数4.5年ですが、離職率は15パーセント足らずで他業種と比べて極端に多いわけではありません。

宿泊業や飲食サービス業、娯楽業の離職率は30パーセントとはるかに高い数値です。

しかし介護職は、就職後1年未満の離職者が7割に達しているという統計があります。

非正規職員の48パーセントが離職し、正規職員も36パーセントが一年以内に離職する実態があります

非正規職員が全体の4割を占める介護業界ですが、正規雇用者より契約派遣社員やパートタイマー職員の離職が目立ちます。

事業所別の統計では離職率10パーセント未満が47パーセントに対して、30パーセントを超える事業所が21パーセントもあり、収容人数の少ない施設とくに19人以下の規模では離職率が高くなっています。

離職による職員不足の理由

職場の人間関係が離職理由の筆頭に挙げられています。

規模が小さく職員が少ない施設では、人間関係に摩擦が生じることも多く、シフト勤務で十分なコミュニケーションが図れないのも原因になります。

離職理由の二番目は、理念や運営の在り方に不満があったためとなっています。

介護職を希望した理由に働きがい、資格や技能の活用、社会貢献などが上位にあるだけに、理想と現実のすり合わせに悩む職員が多いようです。

慢性的人で不足から過剰な勤務を強いられ、仕事に忙殺される日々に疑問を持つのも当然です。

労働環境の劣悪さと給料面の冷遇から将来に不安を覚え、離職する人もいます。

介護職の日勤と一般企業の給料格差は約10万円と試算されています。

日勤以外に遅番や夜勤をしなければ経済的になりたたず、ダブルワークで不足分を補う介護職員もまれではないと聞きます。

介護職を目指した人は勉強熱心なまじめな人が多いので、新しい資格をとって別業種に転身する方も後を絶ちません。

介護職は長時間労働やシフト勤務に加え、ご高齢の人たちに接する忍耐力のいる仕事です。

福祉を志した若い人たちが、夢をはぐくみながら働き続けられる仕事として確立するよう政策や民間企業の努力が求められています。

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